酒袋をジャンパースカートへリメイクしました。

酒袋（さかぶくろ）は、造り酒屋で「もろみ」を入れてお酒を絞るのに用いた袋です。
手織木綿に柿渋を塗ってできており使い続けるほどに味わいが出る生地です。
平織りで織られた厚手の布で、強度・耐久性・通気性に優れ、色に淡いムラがあるのが特徴です。

今は「もろみ」は機械で絞りますので酒袋はほとんど使われません。
近年の和風ブームで、そのムラの美しさが見直され、バッグや小物、インテリアに活かされるようになり人気が高まっています。

生地は厚手です。しっかりしています。
綿素材ですのでお手入れも簡単♪

ウェストからヒップにかけてふんわりとしたAラインの女性らしい可愛いシルエット♪
スッポリかぶれるデザインで、どなたにも気軽にお召し頂けます。
ゆったりサイズで気になるラインもカバーし楽な着心地です。

前は酒袋を真中で切替えています。
アクセントに左裾に藍色に赤が入った半纏を入れました。
半纏は右のポケットにも入っています。

後は背中に半纏の生地をパッチしています。

使った酒袋は実際に蔵元で使われていた古布です。
後身頃に使った酒袋には小さな傷が左脇下と裾に合計３ヵ所ありました。
同色の酒袋をパッチして補強。デザインの一部にしています。

ポケットは左脇に口幅17cm、深さ24cmのポケットを付けています。
底幅22cmの収納力のある台形の貼り付けポケットです。

ポケットの縁には縦に半纏を入れて一手間加えました。
ループ紐を付けていますので根付けなどの下げ飾りを付けてオシャレを楽しんでください。

衿はシンプルな丸衿。
下にハイネックや衿つきのものまで幅広く着られます。

袖ぐりには幅1cmのバイアステープを付けています。
袖口は大きく開けていますので肩や腕の動きも楽で、インナーに厚手のものや重ね着をしても無理がありません。

裏無しですが生地がしっかりしていますので暖かい季節は中に半袖Tシャツ1枚で、肌寒い季節は中に長袖のＴシャツや薄手のセーターを、寒い季節は厚手のセーターを着てと、インナーの切り替えで長い期間着ていただけます。

酒袋は柿渋染めです。
柿渋は生地を丈夫にして使い込むごとに色目を増すのが最大の特徴です。
ご自分だけの味わいの色に育てあげてください。

綿素材ですのでご家庭の洗濯機で洗えます。
塩素系洗剤又は漂白剤の使用はお避けください。