鯉のぼりをリメイクした半袖ワンピースです。 これまで黒白の真鯉をリメイクしていましたが今回は赤白の緋鯉を使いました。
武者のぼりや大漁旗のリメイク服はありますが、鯉のぼりはリメイクに使える昔の綿の鯉のぼりが少ないので、なかなか作品が出来ません。 貴重な手作り一点もののリメイク服です。
色合いの派手さを抑えるために柿渋で染色、鉄媒染しています。 味わい深い色合いがとても素敵です。
柿渋染めは、その昔は酒袋を染めたり、番傘に塗ったりしていました。柿渋で染めると生地が強くなる上、
柿渋の中にある「柿タンニン」には 消臭・防腐・抗菌の効果があります。 着込むほどに柿渋の風合いが増していく個性輝く素敵なお洋服です。
柿渋は鉄に反応して黒く変化します。 柿渋染めの最後の水洗いの段階で鉄媒染液に浸して変色させたのが鉄媒染です。 柿渋染の濃度と媒染剤の濃度によって、灰色からダークブラウン・黒色までを表現できます。 鉄媒染めと、柿渋染の渋い色合いで古布ファンも納得の仕上がりですね♪
この作品は鯉のぼりの柄を生かした独創的なデザイン、柿渋・鉄媒染で素敵な色合いのお洋服に仕立て上がりました。 古布ならではの布の腰が折れた柔らかい手触り♪ 綿素材ですのでお手入れも簡単です。
スッポリかぶれるデザインで、どなたにも気軽にお召し頂けます。 ゆったりサイズで気になるラインもカバーし楽な着心地♪ 形はAラインの女性らしい可愛いシルエットです。
前は緋鯉の鱗の部分を配置。 後は背中で斜めに切り替えて鯉の顔の部分を入れました。 目の部分の黄色と青色の色の違いがアクセントになっています。
両脇に大き目の貼り付けポケットを付けました。 口幅17.5cm×深さ20.5cmの大きさです。
衿はシンプルな丸衿。 下にハイネックや衿つきのものまで幅広く着られます。
裏無しですが生地がしっかりしていますので暖かい季節は中に半袖Tシャツ1枚で、肌寒い季節は中に長袖のTシャツや薄手のセーターを、寒い季節は厚手のセーターを着てと、インナーの切り替えで長い期間着ていただけます。
(鉄媒染につきまして) 鉄媒染は繊維に均等に固着させるのは難しく部分的に色合いに違いがでることがあります。 手染めならではの風合いとご理解いただければ幸いです。 |