古布を組合せたフード付ベストです。
周りの視線を惹きつける素敵なベストです♪
藍染麻布の幾重ものツギハギなどがある襤褸(ぼろ)です。
襤褸(ぼろ)とは江戸から昭和初期にかけて着用されてきた粗末な布を指します。
長年にわたって受け継がれてきた継ぎ接ぎだらけの襤褸(ぼろ)布は極限のダイナミックな美のひとつとして広く知られてきました。
近年ではBORO(ぼろ)として世界でも通ずる言葉となり、パリなどのハイファッション界でも注目を集めています。
木綿や麻、藍染めの襤褸(ぼろ)は近年コレクターが増えるなどして、入手されにくい状態が続いており、高値で取引されています。
作品はこの高価な襤褸(ぼろ)で作ったフード付ベストです。
浅葱色(あさねぎいろ)の薄い藍色の生地をベースに布団皮、絣、縞柄の着物など、数種類の生地がツギハギされ、刺し子で補強されています。
素材は木綿。
裏付きですので生地厚もあり暖かいです。
前開きでループ紐で留めるボタンを2個付けています。
ボタンの大きさは縦1.8cm×横3.6cmです。
右脇に口幅21cm×深さは24cmのポケットがあります。
フードの大きさは縦34cm、横29cmです。
袖ぐりには幅1cmのバイアステープを付けています。
袖口は大きく開けていますので肩や腕の動きも楽で、インナーに厚手のものや重ね着をしても無理がありません。
お手入れは糸が切れないように手洗いでお願いします。
昔、布は貴重品でした。
大切に扱われた着物は、年月を経て、糸がほつれ、破れや裂け目が生じます。
その度に、当て布を当てて穴をふさぎ、刺し子をし補修します。
当て布された晴れ着は、普段着へ、農作業の野良着へと姿を変え、最後は子供服、下着、オムツになります。このように昔の人は布を使えるだけ使って処分しませんでした。
そんな「もったいない」の精神が伝わる素敵なお洋服です。
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