古布の「武者絵幟（のぼり）」を天然染料の柿渋で染めてベストへリメイクしました。

柿渋染めは、その昔は、酒袋を染めたり、番傘に塗ったりしていました。

柿渋で染めると生地が強くなる上、 柿渋の中にある「柿タンニン」という物質には 消臭・防腐・抗菌の効果があります。
太陽の染と言われており、太陽をいっぱい浴びだんだんと渋い色が出て来るのが特徴です。

作品は武者絵の顔を左前に大胆に配置しました。
右前は家紋部分の無地の箇所を組み合わせて派手さを抑えています。

後も左右で使用する絵柄を変えていますので前後左右で違った雰囲気が楽しめます。

前開きで直径1.5mmのジャンパーホックを3個つけました。

裏地にもこだわり、柿渋染めした風呂敷を使っています。

生地がしっかりしていますので暖かい季節は中に半袖Tシャツ1枚で、肌寒い季節は中に長袖のＴシャツや薄手のセーターを着て長い期間ご使用できます。

古布の「武者絵幟（のぼり）」を天然染料の柿渋で染めてパンツへリメイクしました。
使用した幟(のぼり)リメイクベスト(F178)と同じ幟です。

着込むほどに風合いが増していく、柿渋染めの個性輝く素敵なパンツです。

パンツの右側には武者絵の絵柄部分を使い、左側には家紋部分を使っています。
遊びごごろもタップリで左右で違った雰囲気が楽しめます。

ウエストは総ゴムで100cmまで伸びます。
ウェストにはダブルダーツを入れていますのでウェスト周りをスッキリ見せています。

右脇には深さ19cn×口幅12cmポケットが付いています。
口をゴムで絞った変りポケットです。

裾部分にはゴムが入っていますので丈感の調整も簡単にでき、脚さばきも快適です。

綿素材ですので洗濯機でジャブジャブ洗え、お手入れも簡単♪

裏無しになっていますが生地がしっかりしていますので長いシーズン着ていただけます。

生地は全て洗ってから縫製しています。
着物の場合はを解いた後、洗い生地の状態が良い古布を使用しています。古い着物の場合、稀に弱い部分が見受けられますが、この場合は生地を補強して丈夫にしてあります。
補強する際は同色・同柄を使い目立たなくしており一見して分かりません。

日本の伝統芸術は着物に集約されていると言われています。
古布とは、大正時代や昭和初期以前の希少価値の高い古い着物や生地の事を言います。
最近では、数量的に少なくなっていく為、お値段は年々増すばかりです。
今、一番多く利用されているのは洋服です。時代を経た布であるが故、色はやさしい色に落ち着き、布の腰も折れ手ざわりも柔らかく体にしなやかになついてくれます。そして、大きな古布は洋服に、小さな古布はパッチワークに、ブローチに・・・と何度も何度も生きかえるのです。

同じデザインのお洋服でも価格に大きな差がある場合があります。これは使用した古布（材料）のお値段の違いによるものです。希少価値の高い古布はお洋服一着分が数万円の材料費となります。