「武者幟」は主に甲州、中部、九州地方などで5月の節句に立てられます。「鯉のぼり」は全国的なモノですが「武者のぼり」は限られた地域での風習です。
その呼び方は地方によりさまざまです。
武者のぼり(武者幟)、武者絵のぼり(武者絵幟)、武者のぼり旗(武者幟旗)、武者絵のぼり旗(武者絵のぼり旗)、節句のぼり(節句幟)、五月のぼり、絵のぼり、など。
ちなみ九州では「矢旗」(やばた)と言います。
当店の武者絵幟はネットでも売れ筋商品です。特徴的な事は「武者幟」を立てる風習のない、北海道、東北、信越など、関東以北からの注文が多いということです。
その歴史は古く、鎌倉時代の武士の旗さしものの幟を起源とし江戸中期頃、初めは武家社会の間で端午の節句頃になると武将の姿を描いて庭先に飾りました。後に一般大衆化しました。
地域によって選ばれる絵柄は様々ですが、威風堂々、勇壮たる合戦絵巻に強く、たくましく「育ってほしい」との願いを込めて古代より好まれる有名な武将や合戦がテーマになっています。色彩鮮やかにたなびく様は、鯉のぼりとは別の趣きがあります。
「武者幟」には型染めと手書きとがありますが、武者絵の命ともいわれる顔は、いずれも手書きで仕上げられます。
ひとつを仕上げるまでに絵の部分だけで2〜3日掛かります。
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